桑原紀彦
来春卒業予定の大学生の就職内定率は、10月1日時点で71・2%だった。文部科学省と厚生労働省が19日、発表した。コロナ禍で急落した昨年同期の69・8%から1・4ポイント改善したが、一昨年同期と比べると5・6ポイント低く、コロナ前の水準には回復していない。
企業が正式な内定を出す10月1日時点の状況について、国公立大24校と私立大38校の計4770人を抽出して調査した。男子の内定率は70・7%(昨年同期比1・9ポイント増)、女子は71・7%(同0・8ポイント増)で男女とも昨年から上昇。ただ、いずれも一昨年同期比では6ポイントほど低い。文系は70・8%(昨年同期比2・1ポイント増)、理系は72・6%(同1・9ポイント減)だった。
文科省の担当者は「航空や観光、飲食業の景況が本調子でない分、一昨年よりは内定率が低い。引き続き採用は続いており、就職支援に取り組む」と話す。(桑原紀彦)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル